2022年は芭蕉布工房を辞め、自分一人で染織で食べていくぞおお!!と独立して20年の節目の年でした。思えば当時自分は沖縄住まいの32歳で息子3歳の母子家庭。何の勝算もありませんでしたがなんだか勢いだけはございました。20年先のことなど何も考えていなかったというか考えるということを考える能力も想像力もなかったというか…..ここまで生きてこられたことはただただラッキーだった、、振り返れば冷や汗。
そんな運任せの20年。今年も記念的イベントは特に何も企画しないまま通常運転の西川でありましたが、思いがけず今までになく思い出深い特別な一年となりました。
3月。田中敦子さん著「私のきもの練習帖」の表紙に帯「青い花籠」を使って頂きました。
5月。「やんばる同窓会」の発起人となり沖縄・芭蕉布時代の同窓の皆が集い展示会を横浜三溪園・日本の夏じたく展にて開催。きもの著述家の山崎陽子さんに大変ご尽力いただきました。そして恩師の平良敏子先生に感謝の気持ちと共に展示会のご報告をすることができました。(9月に先生は101歳でご逝去)。
そして、とあるプロジェクトの制作・撮影に誉田屋源兵衛の山口源兵衛さんにお声がけいただきはじめての素材、技法に挑戦しました(現在制作は最終段階、公開は来年以降予定)。
厳しさを増す世の中の状況、自分の仕事は世間に幾許かの余裕があるからこそ成立するものだということをより自覚した一年。
21年目の2023年も、もし許されるならば織の世界で足掻きつつ面白がりつつ、一人でも多くのみなさんに西川の布と共にちょこっとでも幸せをお届け出来たらいいなと思っております。
みなさんに感謝を。そしてどうぞ良いお年をお迎えください!
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