ソープナッツはネパールではリタ、
日本ではムクロジと呼ばれます。
果皮に天然のサポニン成分が多く含まれており、
お湯や水に果皮を入れてよく振ると細かい泡が立ち、
天然の石けんとして使用出来ます。
ネパールでは洗濯用や体や髪を洗う石けんとして、
古くから使われていたようです。
Cocoonでは、アローやヘンプの糸を
生成りで使う場合、ソープナッツで精錬しています。
(染色する場合は木灰汁を使っています。)
今回はアロー糸のカセ約500gをソープナッツのみで精錬します。
ソープナッツを用意します。
これで50g程あります。
ソープナッツの汚れをざっと洗い流してから
布袋に入れて縛ります。
袋に入れたソープナッツを
水に入れてかき混ぜます。
あっという間に泡立ちます
乾いた糸を入れて
暫く置いて糸と溶液をなじませてから
火にかけます。
水の量は糸の重さの20〜30倍程度です。
沸騰後、糸を繰り汚れの落ち具合を見ながら
だいたい1時間前後煮ます
(ソープナッツは数回使えます)
汚れが落ちたら、
糸を水洗、脱水して
干して乾燥させます。
ソープナッツの溶液をPH試験紙ではかってみましたが、
ほぼ中性のようです。
アローやヘンプ、木綿など植物性の繊維は
アルカリに強いので問題ありませんが、
ウールなどアルカリに弱いものの精錬にも
使えるのではないかと思います。
脂分も適度に残ると思いますし、
(私自身はまだ試していません、スミマセン)
よろしければぜひお試しください。