アローについて その3
2010.09.23 Thursday
ネパールのアローって何?とブログに書き始めながらも
すっかり止まってしまっていましたが、
....この夏が熱すぎたということで許してくださいっ(汗
気を取り直して、また書いていきます。
今までの記事はこちらです。
→アローについてその1
→アローについてその2
→日本でのいらくさの利用
アロー(allo)はネパールでの呼び名です。
ネパールにはsisunu(シスヌ)と呼ばれるイラクサが数種ありますが、
その内の一種がALLO(アロー)と呼ばれます。
英名はHimalayan giant nettle といいます。
アローはイラクサ科の植物で、ラミー(Ramie)、苧麻(ちょま)の仲間です。
アローは主にネパール北部の標高1,200〜3,000mの高地に生える
巨大なイラクサ(ネトル/nettle)の一種で 高さは3m、
茎の直径は4cmにも育ち、葉、茎、花と全体に刺に覆われています。
12月頃緑色の小さな花を咲かせ、モンスーンの4月から6月に
種や多年生の根や茎から発芽します。
千年以上以前から、ヒマラヤ中部山岳地帯の民族、
マガール族、タマン族、グルン族、 そして特にライ族によって、
衣料、マット、袋、魚網、ロープ等そして食料に 必要とされてきました。
アローの収穫
土地ごとに多少の違いはあるようですが、
アローの収穫の様子は以下のようなものです。
収穫シーズンはモンスーンの終りの8月から花が咲く前の12月頃まで。
白くてよい品質の繊維はシーズンの最初に採れ、
標高の高いところのものほどよいと言われています。
収穫の時期には村から離れたアローの採取地に
男女が数日かけて採取に行きます。
成長した一番太い茎のみ
新たに発芽できるよう地面から15cm位残して切ります。
細い茎のものは種が出来るように残します。
採取者は茎を切り、葉やトゲを落とす時には
トゲから手を守るために手を布でまきつけて作業します。
そして歯と手足を使って外皮と繊維の層を内側の茎の部分から分け、
外皮と繊維の層を持ち帰り、内側の部分は捨てます。
1日に一人が収穫出来る量はだいたい1マウンド
(マウンドはポーターが背負う籠1杯の量の単位で約37.2kg)。
100gの生のアローの皮から採取出来る乾燥した繊維は最高でもたった5g程ですので
1日収穫した繊維から取れる繊維は2kgにも満たないことになります。
(参考資料:"Nepalese Textiles /Susi Dunsmore)
私が録った画像ではありませんが、繊維を採る様子が動画で見られます。
わかりやすいですね!
webshop COCOON
アローの糸や布はこちらから
すっかり止まってしまっていましたが、
....この夏が熱すぎたということで許してくださいっ(汗
気を取り直して、また書いていきます。
今までの記事はこちらです。
→アローについてその1
→アローについてその2
→日本でのいらくさの利用
アロー(allo)はネパールでの呼び名です。
ネパールにはsisunu(シスヌ)と呼ばれるイラクサが数種ありますが、
その内の一種がALLO(アロー)と呼ばれます。
英名はHimalayan giant nettle といいます。
アローはイラクサ科の植物で、ラミー(Ramie)、苧麻(ちょま)の仲間です。
アローは主にネパール北部の標高1,200〜3,000mの高地に生える
巨大なイラクサ(ネトル/nettle)の一種で 高さは3m、
茎の直径は4cmにも育ち、葉、茎、花と全体に刺に覆われています。
12月頃緑色の小さな花を咲かせ、モンスーンの4月から6月に
種や多年生の根や茎から発芽します。
千年以上以前から、ヒマラヤ中部山岳地帯の民族、
マガール族、タマン族、グルン族、 そして特にライ族によって、
衣料、マット、袋、魚網、ロープ等そして食料に 必要とされてきました。
アローの収穫
土地ごとに多少の違いはあるようですが、
アローの収穫の様子は以下のようなものです。
収穫シーズンはモンスーンの終りの8月から花が咲く前の12月頃まで。
白くてよい品質の繊維はシーズンの最初に採れ、
標高の高いところのものほどよいと言われています。
収穫の時期には村から離れたアローの採取地に
男女が数日かけて採取に行きます。
成長した一番太い茎のみ
新たに発芽できるよう地面から15cm位残して切ります。
細い茎のものは種が出来るように残します。
採取者は茎を切り、葉やトゲを落とす時には
トゲから手を守るために手を布でまきつけて作業します。
そして歯と手足を使って外皮と繊維の層を内側の茎の部分から分け、
外皮と繊維の層を持ち帰り、内側の部分は捨てます。
1日に一人が収穫出来る量はだいたい1マウンド
(マウンドはポーターが背負う籠1杯の量の単位で約37.2kg)。
100gの生のアローの皮から採取出来る乾燥した繊維は最高でもたった5g程ですので
1日収穫した繊維から取れる繊維は2kgにも満たないことになります。
(参考資料:"Nepalese Textiles /Susi Dunsmore)
私が録った画像ではありませんが、繊維を採る様子が動画で見られます。
わかりやすいですね!
webshop COCOON
アローの糸や布はこちらから
JUGEMテーマ:着物 きもの