染織家 西川 はるえ の日記
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アローについて その2
お待たせしました!
ようやく、アローについて その2 です。
 
アローについて その1

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アローをスピンドルで紡ぐ
アローの糸、繊維、竹の棒に水牛の角で作った錘がついたスピンドル(紡錘)




アロー(allo)はネパールでの呼び名です。
ネパールにはsisunu(シスヌ)と呼ばれるイラクサが数種ありますが、
その内の一種がアローと呼ばれます。
英名はHimalayan giant nettle といいます。
アローはイラクサ科の植物で、ラミー(Ramie)、苧麻(ちょま)の仲間になります。


日本でもアイヌの人達がいらくさの繊維を採取して布を作っていたという
話をきいたことがあるのですが、私は実物を見た事がありません。
どなたか情報お持ちの方いらっしゃったらぜひ教えてください!




ところで、「イラクサ」というとアンデルセンの
この物語を思い出す方も多いのではないでしょうか。




「野の白鳥」

エリサという少女が、継母によって白鳥に変えられてしまった
11名の兄弟の王子の魔法を解くため、
火ぶくれになりながらもイラクサを摘み取り、
紡いで糸にして長袖の上着を編む・・という物語です。

ヨーロッパでも昔からいらくさ(nettle/ネトル)は身近な植物で、
ハーブ(薬用)として、またスープなどにして食べたりもされているそうです。
(中世ヨーロッパでは拷問にも使われていたとか?!)



エリザの手足をイラクサが火ぶくれにしてしまったように、
ネパールのアローにも茎や葉にとげがびっしりついていて、触ると痛痒くなります。
棘にはヒスタミンなどが含まれているようです。

私も以前ネパールでトレッキング最中に、アローを知らずに触ってしまい、
2,3時間手がじんじん痺れてしまった・・という経験があります。
ネパールの人たちは採取のとき、手に布を巻いたりもするようですが、
素手に近い状態で、一度に何百本も刈り取るわけですから、
本当にたくましい!と思います。

ちなみに、糸になっているものにはかゆみをおこさせる成分は
含まれていないのでご安心ください。







youtubeでアローについて解り易くまとめた動画を見つけました!(英語)
アローがどんな植物かよくわかります。

若葉を摘んでお茶にしたり、料理をしたり、
(素手で触れないように竹で作ったハサミを使っています)
アローの繊維(皮)をはいで採取するところや(強い歯!)
糸をスピンドル(紡錘)で紡ぐところも見られます。
山道を歩きながらアローの糸を編んでいる女の人も。




次回は「アローについてその3」は
アローの採取について
書いていこうと思います!



日本でのいらくさの利用

アローについて その3






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