染織家 西川 はるえ の日記
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【布の美展】「ものの美」シリーズ 1 染と織 
布の美展


染織家・中野みどりさんからお声掛けいただき、
中野さん、染色家・仁平幸春さんと展示をさせて頂くことになりました。
このお二人とご一緒させて頂けることは本当に光栄で夢のようです。。。頑張ります。




【布の美展】「ものの美」シリーズ 1 染と織  
――3人の染色・織り作家による――

主催:かたちの会・かたち21 (笹山央)
会期:2013年6月1日(土)〜6月4日(火)
11:00〜18:00(最終日4日は〜16:00まで)
会場:可喜庵:東京都町田市能ヶ谷町3-6-22 鈴木工務店内
(小田急線「鶴川駅」下車、北口より東(新宿方面)へ徒歩8分
世田谷通り沿い鈴木工務店敷地内)
アクセス:http://www.suzuki-koumuten.co.jp/13KAKI-AN/04kaki-access.htm


現代の創作工芸を「ものの美」の観点から捉えかえします。
今回は染色と織りに焦点をあてて、「布というモノ」の美しさを、
3人の出品者による着物、帯を中心にアピールします。

中野みどり[草木染紬織]:着物、帯、ショールほか
仁平幸春[糸目友禅・蝋纈染]:着物、帯、染額、ほか
西川晴恵[アロー(いらくさ)による織]:帯、その他小物類


http://homepage2.nifty.com/katachi/HOME/nunonobiexhibit.html

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◎同時開催◎
【桶谷寧の茶碗展】
曜変天目茶碗、その他天目茶碗、井戸、志野など。
希望される方には桶谷作の天目茶碗でお呈茶をいたします。
(一服1,000円)

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◎サロン◎
※各受講料:1,500円   
※要予約

【アート鑑賞いろは塾第6回】  
 6月2日(日)午後4時〜 
 テーマ:複製・メディア社会と美術・工芸
 講師:笹山 央    
 ※マイカップを持参してください

【ミニ紬きもの塾】
 6月3日(月)午後2時30分〜3時30分  
 テーマ:紬から始めよう      
 講師:中野みどり

予約先:かたちの会・かたち21(担当・笹山)
E-mail: giftef[a]nifty.com ←[a]を@に置き換えてください   
TEL.FAX.042-736-7340


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展覧会趣旨――「ものの美」について

 今日のアート表現はコンセプチュアルであることが基調になっています。つまり、アートの創作および鑑賞において、何を表現しているのかとか、精神性の内容はどのようなものかとか、オリジナル性はどこにあるのか、といった事柄が重視されるということです。

 その反面、どんな素材を使っているかとか、どんな技法が使われているかとか、技術水準はどのレベルのものか、といったことが軽視される傾向があります。俗に「素材にこだわらない」とか「下手でいいから思い切って自分を出す」といったことが推奨されるということです。

 しかしものの美しさというのは、必ずしもコンセプチュアルであることから出てくるとは限りません。そもそも自然界の美しさというのが、人間にとって「コンセプチュアル」であるとは言えないものです。少なくともその造物主の制作意図は人間の理智の能力では正確に理解することはできません。

 ものの美しさの中には、自然と人間が絡み合う中で生み出されてくるタイプのものがあります。わかりやすい例としては自然素材で作られた生活道具があります。いわゆる民芸といわれる工芸品などはよく知られるところです。そういったものは、生活道具としての美しさを持つとともに、ディテール(もの自体)における美しさも兼ね備えています。私見では、道具として「いいもの」は美術的な鑑賞にも耐えられるものです。(民芸品の秀作は造形的にも美しいものです。)

 この場合には、①自然素材自体の美しさ、②自然素材を選別する工人のセンスや見識、③自然素材を加工する工人の「わざ」、の3つの要素を欠かせません。言い換えれば、素材という物質性と「わざ」という人為性が両輪としてはたらき合うことで実現されてくる美しさです。

 この種の美は、これまでの市場経済社会(現代美術もその中に取り込まれている)においては軽視される傾向にありました。その理由を述べていくと現代社会論になっていくのですが、ひとつだけ挙げておけば、自然素材とか「わざ」といった事項が市場経済のシステムにのりにくいということがあります。しかしながら、こういった分野の美も、人間が人間らしく生存していく上で不可欠の条件ではないでしょうか。その意味で、「ものの美」に対する評価ということを、いま改めて考えるべきときにあるのではないかと思います。

 「ものの美」が成り立つ条件として、自然素材のクォリティを見分ける感性の深さと、自然素材の美しさを活かすことができる「わざ」の高さが求められます。それは「だれでもできる」ことが求められる現状においては逆行的な要求であり、「割の合わない」仕事の部類に入ります。にもかかわらず、こういった仕事への評価がきちんとできるような見識を持つ努力をわれわれは捨てるべきではないと思います。この分野の創作への関心をぜひ向けていただきたくことを希望いたします。(記・かたち21 笹山央)



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