染織家 西川 はるえ の日記
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"GRAYS"
"GRAYS"

"GRAYS"
tapestry 50cm x 140cm

お客様からのオーダーで制作したタペストリー。
色はグレーのバリエーション、
はっきりとした柄や模様はつけない、
というご要望でした。

気に入っていただけるかどうか
制作中よりもむしろ作品が出来上がり
発送をしてしまった後が一番胃が痛いのですが
お客様から本当に嬉しくありがたいご感想をいただき、
ほっと安堵しました。

お客様より許可を頂き転載します。
(過分なお言葉でちょっと恥ずかしいのですが、、) 

T様、本当にありがとうございました。


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作品届きました。
とても感動しています。


とても渋く、そして美しい作品です。
タペストリーといっても、
模様のように変化が大きいものは好きではありません。
従いまして、全体的な統一感と落ち着きの中で、
どのように変化を与えていくか、
このことが最大の問題です。
たぶん、逆に、絵画的に抽象画を描くように、
大柄な模様を作る方がやさしいのではないでしょうか。

この作品の最大の変化は、上下の色の変化と、
中央の3本の横のラインです。
上下の変化も控えめで、上がブルーグレー、
下はグレージュ(グレーとベージュを合わせた造語だそうです)、
グレーを基調にしているため、この変化は、
全体の統一感の中に収まっています。

3本の横線も、1本、2本、3本と、
心憎い変化をリズミカルに与えています。
5本でないのも控えめで良いです。

そうした大きな変化に対して、よく見ると、
縦糸の色を微妙に変え、
うっすらと縦のストライプを作っています。
素人には良く分かりませんが、
いろいろな色の糸を縦横に使っているのではないでしょうか。

「grays」、なるほど、様々な「gray」の変化と統一、
そうしたことに、作者の様々な創意と想いが伝わってきます。

そして、素材の持つ、ざらっとした荒さ。
この荒さを色で表現するとしたら、
このようになるのではないでしょうか。
しかし、荒さは、粗野ではなく、
静かな美しさへと高められています。

西川さんの作品の魅力は、こうした美にあります。
素朴さ、暖かさ、強さ、
そして、やさしさと繊細さ。
そうした表現の中に、西川さんそのものを感じ取ることができます。

素晴らしい作品を本当にありがとうございました。





JUGEMテーマ:アート・デザイン



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