染織家 西川 はるえ の日記
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アンティーク・レース展 松濤美術館


この度の西日本豪雨で被害に遭われた方、また直接ではなくとも身近に痛ましい状況があるみなさまに心からお見舞申し上げます。一日も早く日常が戻りますように。


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七夕の日、渋谷の松濤美術館で開催中の「ダイアンクライスコレクション アンティークレース展」に。この4月の横浜そごう美術館で開催中は忙しくて行かれなかったので、ようやく!です。


ダイアン・クライスさんのコレクションの質と量の素晴らしさ、保存状態の良さに感嘆しました。個人でこれだけの時代と地域を網羅した一級品を集め、きちんと分類し、保管し、そして時にはこのように展示品として貸し出す、、、並大抵の情熱では出来ない事だと思います。


上質な亜麻(リネン)糸、超極細糸による超絶技巧のレースの数々にクラクラ。。。 これは上流階級の人たちが「面子をかけて金を惜まず」競ってよいレースを作らせた成果。目の前にあるレースそのものはただただ美しいだけですが、その背後にあるものはただ美しい、と いうだけではなく…こういう最上級の手仕事というのは、人の欲望と経済を原動力として発展していくのだという事実を改めて思います。


16世紀のイタリアで生みだされたレースはまた、大航海時代以降のダイナミックなヨーロッパとアジアの間の文化の交流も感じられるものでした。アンティークのレースにはインド更紗やカシミールショールなどの影響を感じずにはいられないものがいくつも。産業として膨大な良品を生み出している時代の手仕事には、地域を問わず共通の波長があり、それがより「似ている」と感じさせるのかもしれないなあ、とも思います。


そして産業革命以降、社会状況の変化とともに、徐々に手仕事が廃れていき、それを憂いた人がなんとか復興させようと努力をし、、、というのは世界中で共通することで、、、 .


惜しむらくは、個々の作品に素材の明記がなかったこと。多分ほぼリネン、時々シルク、と思われましたが、もしかしてコットン?というものも。漂白されたリネンかもしれませんが、、 .




と、何だかんだいいましたが、簡単にいえば、たたただすごかったです。欲しいものだらけでした!!ので、せめて図版だけでも…と購入しました(笑)



展示は松濤美術館にて7/29まで。松濤美術館は建物もすてきでおすすめです。




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