染織家 西川 はるえ の日記
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「縄文展」東京国立博物館 平成館
縄文展

8月24日、金曜夜は東京国立博物館21時までの開館日。
ようやく縄文展に行って参りました。


会場は想像以上に大変混んでいたのですが、
普通の展示会ならばうんざりしそうな人混みも
なんだかすごいもんが山のようにあるぞ!!
という喜びが勝ってかほとんど気にならず
展示を見終わる頃には元気バリバリに。
とにかくエネルギーに溢れた素晴らしい展示でした。
よくぞこれだけの名品をずらりと揃えて下さいました、
トーハク様!!


縄文時代は1万年続いた、ということは
「縄文ってこう」と簡単に一括りには出来ない
多様性と厚みがあるんだということを思い知らされました。
思えば縄文が終わってからまだ
たかだか2千年余しか経っていないんですよね…
それに比べてなんという安定の縄文センパイ。
注口や持ち手のある土器は
今の急須や茶釜といっても良い形だったり
すでに漆が使われていることにも驚いたり…



土器も土偶も、滑らかな肌で光沢すらも感じられ
漠然と持っていた土器=荒っぽい素焼き、というイメージは
思い切り覆されました。
一万年作っていたらそりゃ技術も進化しまくりますよね。
というか、縄文初期の土器もまた素晴らしいものなのですが。



渦巻きや幾何学模様の重なりも、火焔などの立体的な文様も
大胆かつ秩序があり美しく呪術的でもあり瞑想的でもあり…
ご先祖様達は何を感じ、願い、生きていたのか
文様をたどりながらなぞりながらじっと眺めていると
すぐそこに当時の人たちの手の痕跡や思考が
感じられるようでもあり、、、



展示会場は見どころだらけですが、
十日市で出土した火焔型土器と王冠型土器が
ずらっと並んでいるのを生で(ガラスケース越しでなく直で)
見られるコーナーが
個人的には特に圧巻でした。





ところで、布などの繊維は時間とともにどうしても朽ちてしまい
形が残ることは稀ですが
土器の文様や装飾品などから、
縄の撚り、編み、組み、もしかして織?と、
当時の糸へん系の仕事を想像してしまうのは
職業病でしょうか(笑)。

今回の展示では繊維系のものはただ一点、
縄文中期の樹皮で編まれた素敵な編籠のみでしたが
(胡桃が一個入っていたそうです)
植物の繊維や樹皮を利用して、
かなり繊細な布も作っていたのではと
土器の文様を見ながら想像したり。


蛇足ですが、今回、道具類の展示はあまりなく、
鹿の角で作られた返しもちゃんとついた釣り針はありましたが、
縫い針の展示はありませんでした。
ちょっと調べてみたところ
縄文期一万年程前に作られた
鹿の角の縫い針も発見されているようなので
衣類等もかなり高度な技術のものが作られ
使われていたに違いないと勝手に確信…
....ああ妄想は止まらない(笑)





....と、まだまだまだまだ色々思いつきの断片が
散らかっていますがキリがないので、
毎度ひとりよがりの書き散らしの駄文は
ひとまずここで終わり。
そして恥を忍んでここにオープンにするのであります。


お仕事明日からがんばろっと。









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